ミモザ(アカシア)について知りたいな。
初心者でもミモザ(アカシア)育てられるの?
3月のお花といえばミモザ(アカシア)の印象があります。
色を失っていた冬景色のなかで、黄色のお花が”たわわ”に咲く姿は、春の訪れを感じますよね。
初心者でも育てられるのか、不安を持ったまま購入した初代ミモザ(アカシア)
残念ながら寒い冬に旅立ちました。
初代の犠牲をもとに、きちんとリサーチして育てた2代目のミモザ(アカシア)は、すくすくと成長しています。
失敗した経験があるからこそ伝えられる“リアルなお話”を紹介します。
ミモザ(アカシア)は初心者でも育てられます
本当に初心者でもミモザ(アカシア)は育てられるのでしょうか。
ミモザ(アカシア)の特徴を知って育てる
購入して育てる前に、まずはミモザ(アカシア)を知りましょう。
ミモザ(アカシア)
ミモザ(アカシア)の特徴 | |
---|---|
【原産地】 | オーストラリア南部 |
【属名】 | アカシア属 |
【科名】 | マメ科 |
【樹高】 | 2~10m(地植えにした場合) |
【種類】 | 半落葉~常緑高木 |
【耐暑性/耐寒性】 | 比較的強い |
オーストラリアの南部に自生しているマメ科の植物 “ミモザ(アカシア)”の種類は、じつは1,000種類以上あるといいます。
日本でよく販売されているものは「ギンヨウアカシア」
ヨーロッパでミモザ(アカシア)といえば「フサアカシア」のことをさします。
【地植えにするには注意が必要】:ミモザ(アカシア)
シンボルツリーとして地植えに考えている人は要注意です。
種類にもよりますが、ミモザ(アカシア)は2m~10mまで大きく成長してしまう樹なんです。
軽い気持ちで地植えにしてしまうと、取り返しのつかない状態になってしまいます。
ミモザ(アカシア)が咲いたときは、ミツバチも喜んでいたよね。
ボクも近くまで行きたくて・・・うらやましかったんだよ。
ミモザ(アカシア)育て方のポイントをおさえる
ミモザ(アカシア)の育て方は、どんなことに気をつければ良いのか紹介します。
用土
ミモザ(アカシア)の用土で押さえておきたいのは、水はけだけです。
水はけがよければ、土質を選ばないミモザ(アカシア)
市販の培養土を使うか、赤玉(中粒)と完熟腐葉土を2:1の割合で混ぜたものを使うといいでしょう。
植えつけ、植え替え
ミモザ(アカシア)の植えつけの敵期は4月から9月です。
一度植えると移植が難しい樹なので、地植えにする場合はよく考えてから植えましょう。
生育が早いので、鉢植えの場合は根がいっぱいになったら、サイズの大きい鉢へ植え替えます。
植え替えるときには、根鉢を崩さないように注意が必要です。
植え替えるときには、手伝ってもらおうね。
ひとりだと難しいよ。
日当たり
日光を好むミモザ(アカシア)は、日当たりが良く風通しのよい場所に植えましょう。
ミモザの花付きを良くするには日当たりが大切。
ところが、真夏の直射日光は、葉焼けの原因になるので注意が必要です。
ミモザ(アカシア)は巨木へと成長していく樹ですが、若いうちは枝振りが細く、強風で折れてしまうこともあります。
成長するまでの間は、添木をしてあげるか、風の当たらない場所で管理してあげましょう。
水やり
ミモザ(アカシア)は、乾燥を好む樹です。
地植えにした場合、基本的に水やりは必要ありません。
乾燥がひどい夏場や、表面が乾いている状態で、たっぷりと水を与えましょう。
鉢植えの管理では、表面が乾いてきたら、鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷりと水を与えます。
夏場の水やりの恩恵にあずかっているボク。
今年もヨロシクね。
肥料
痩せた土地でも育つミモザ(アカシア)は、肥料の心配はほとんどありません。
マメ科の植物なので、根にチッ素を吸収する菌が住んでいるので、おおくの肥料を必要としないのです。
肥料を与えるのは、花が終わった頃に”お礼肥(おれいごえ)”として、リン酸とカリが多く、チッ素を控えた「速効性化成肥料」を与えると効果的です。
だんなさん、どの花にもお礼肥をいつも忘れないよね。
病害虫
ミモザ(アカシア)で気をつけたい害虫は「カイガラムシ」と「ミノガ類」
カイガラムシは樹液を吸汁し、排泄物のついた葉はカビが発生し「すす病」を誘発してしまいます。
大量発生してしまうと、やっかいな害虫で、見た目にも気持ち悪いので、早期発見での駆除を心掛けましょう。
ボクもカイガラムシは苦手。
だって、ビジュアルがカワいくないだもんね。
ミノガ類とはミノムシのこと。
いっけん何の害もなさそうですが、7月から8月に幼虫が発生し、葉を食害してしまいます。
ミノの中に卵を産むので、抜け殻だと思わずに、見つけたら小まめに駆除しましょう。
放置してしまうと、庭中にミノ虫が増えて食害されてしまいますよ。
害虫を発生させないためには、「日当たり」と「風通し」を意識しましょう。
ミノ虫は害がないと思い込んでいる人が多いよね。
要注意だよ!
けっこう、お宅のガーデンにミノぶら下がっているの見るよ。
かえる目線だけど・・・
失敗談からのワンポイントアドバイス
ミモザ(アカシア)を植えるときは適期の4月から9月に植えましょう。
失敗したからこそ伝えられる・・・アドバイスです。
我が家の初代ミモザ(アカシア)は、ガーデンに植物がほとんどない、初期の頃に購入しました。
(いわゆる、ガーデニング初心者のころです)
赤紫色の葉の魅力にハマって衝動買いしてしまった”ギンヨウアカシアプルプレア”。
お気に入りのミモザ(アカシア)を手に入れて嬉しくなったこともあり、リビングから見える場所に植え付けました。
植え付けの敵期なんぞ、調べる知識もなかった初心者の過ち。
「いい場所に植えたねぇ」
なんて、ご機嫌で話しているうちに雲行きはあやしくなり、特徴のある葉はポロポロと落葉・・・
春になれば復活するだろうと甘く考えていた私と、すっかり気落ちしていたダンナさんが対照的でした。
初代ミモザ(アカシア)は帰らぬ樹となり、静かに撤去となりました。
ミモザ(アカシア)の種類
ミモザ(アカシア)にはどんな種類があるのでしょうか。
代表的な種類をご紹介します。
ミモザ(アカシア)の種類
ミモザ(アカシア)の種類
●ギンヨウアカシア
●ギンヨウアカシアプルプレア
●フサアカシア
ギンヨウアカシア:(樹高5~10m)
名前の通り、葉が銀色を帯びているのが特徴のミモザ(アカシア)です。
寒さや乾燥にも強く育てやすいのですが、-5℃以下になる地域では越冬できません。
寒冷地では鉢植えで管理し、季節によって管理場所を移動するのが良いでしょう。
ギンヨウアカシアプルプレア:(樹高5~10m)
ギンヨウアカシアに比べると枝の伸びが弱くコンパクト。
花付きも少なく感じますが、若葉が赤紫色になる品種なので、花の終わった時期でも葉を観賞して楽しめます。
ギンヨウアカシア同様、-5℃以下になる寒冷地では鉢植えでの管理がおすすめです。
我が家のミモザ(アカシア)はプルプレア。
葉の色合いは本当にキレイだよ。
フサアカシア:(樹高30m)
ギンヨウアカシアに比べると、葉が長く花も大きいフサアカシア。
ヨーロッパでミモザとえば、フサアカシアのことを指します。
フサアカシアは巨木になる樹なので、日本で庭木として植えるのは避けた方がよいでしょう。
ミモザ(アカシア)の特徴
種類 | 樹高 | 耐寒性 | 開花時期 |
---|---|---|---|
ギンヨウアカシア | 5~10m | -5℃以内 | 3~4月頃 |
ギンヨウアカシアプルプレア | 5~10m | -5℃以内 | 3~4月頃 |
フサアカシア | 30m | 寒さに弱い (霜はNG) |
2~4月頃 |
ミモザ(アカシア)のある生活の楽しみ方
眩しいくらい黄色のミモザが、いっせいに咲き始める3月は心が躍る季節。
ミモザ(アカシア)を育てはじめると、春の訪れが楽しみになります。
ミモザ(アカシア)のある生活の楽しみ方をご紹介していきます。
季節をこえて楽しめる”ドライフラワー”
キレイなミモザ(アカシア)を1年間楽しみたいという方は、ドライフラワーがオススメです。
無造作に束ねるだけでおしゃれ感がでるのがミモザ(アカシア)の良いところ。
こだわりたい人はリース作りに挑戦してみるのもいいでしょう。
作っている時間も没頭できて楽しいですよ。
ミモザ(アカシア)の成長記録として家族写真を撮る
キレイに咲いたミモザ(アカシア)の写真を撮るのはもちろんですが、せっかくなら家族一緒に記念撮影をしましょう。
毎年同じように撮り続けていくと、ミモザ(アカシア)の成長もわかるので、よい思い出になります。
豆知識:ミモザの日ってなに?
3月8日はミモザの日または”国際女性デー”ともいわれ、女性に感謝を伝える日です。
3月になると花屋さんでミモザ(アカシア)を目にする機会が多くなるので、なんとなく知っている人もいるかもしれません。
“国際女性デー”のように、女性に感謝を伝える日は各国にさまざまありますが、ミモザの花を贈るのはイタリアだけです。
「FESTA DELLA DONNA:フェスタ・デラ・ドンナ」
イタリアの”ミモザの日”は「FESTA DELLA DONNA:フェスタ・デラ・ドンナ」と呼ばれ、普段お世話になっている周りの女性へ、男性がミモザを贈る習慣があります。
イタリアにはミモザが自生しているので、身近な花として親しまれています。
貧富の差に関係なく、誰でも感謝の気持ちを伝えられる花としてミモザが選ばれました。
まとめ
春を告げるミモザ(アカシア)を知るほどに、シンボルツリーとして育てたくなりますよね。
植物のある暮らしを、”ミモザ”から始めてみるというのも素敵ですね。
ミモザ(アカシア)のまとめ
●初心者でも育てることができるミモザ(アカシア)は魅力的な樹です。
●ミモザ(アカシア)を地植えにすると大きくなるので注意が必要です。
●ポイントをおさえてミモザ(アカシア)を育てましょう。
●ミモザ(アカシア)がある生活は、穏やかで楽しい時間を運んでくれます。
ミモザ(アカシア)素敵な植物だったね。
今年もあと少しで会えるのが楽しみだよ。